アメリカインディアン ホピ族の予言

第5章 ホピの予言

 裁きの日


ホピ族の神話は、第二次世界大戦終了後、人類に対する警告書として国連本部に送られた。


スポークスマンとして活動を続けたトーマス・パニャック氏は、ホピの神話にある第4世界について以下のように話している。

ホピ族の最も古い村であるオライビの丘の上にある予言の岩絵には、「第4の世界」に人間が出現してから滅亡するまでの歴史が予言されているという。

パニヤッカ氏は、絵の中の三つの円のうち二つは、今世紀世界が体験した二つの大戦のことを表していて、三つ目はこれから起る最終戦争でありそれは「大いなる浄めの日」を表しているという。


パニヤッカ氏はこの絵を次のように説明した。

現在の世界は、まず白い兄弟たちの文明が栄える。次第に彼らはおごり高ぶり、まるで地上の支配者になったように振舞う。白い兄弟は「馬以外のものに曳かれる車」に乗ってやってきて、ホピ族が幸せに暮らしている土地を侵略する。

次に、白い兄弟は「空の道」を作り、空中に「くもの巣」をはり、陸上にも「鉄の蛇」が走る無数の線を張りめぐらす。


やがて、「第一の炎の輪」の中での戦いが始まり、しばらくすると、「第二の炎の輪」の中でも戦う。
そのとき白い兄弟たちは恐ろしい「広口びん一杯の灰」を発明する。
この灰は川を煮えたぎらせ、不治の奇病をはやらせ、大地を焼き尽くして、その後何年も草一本生えないようにしてしまう。

白い兄弟たちは空のかなたで見つめるタイオワの怒りに気づかず、ますますおごり高ぶって、とうとう「月にはしごをかける」までになる。

この段階でタイオワは「第四の世界」を滅ぼすことを決意する。その時期は、白い兄弟たちが「空に大きな家を作るとき」だと予言している。